三石川上牧場

カネトシガバナー

プロフィール

父・アンバージャダイ,母・カネトシクインという配合で,1995年5月8日に誕生した。カネトシクインのファーストクロップ。
馬主は兼松利男氏。

母・カネトシクインが放牧地で産み落としたという説もあるカネトシガバナー。牧場では比較的優等生で元気な馬だった。

順調に成長し,1997年の夏,札幌の地でデビューを果たした。
アンバーシャダイの血を濃く受け継いだのか,勝ち上がりに時間を要し,初勝利は7戦目,春を迎えた阪神で挙げた。
1つ勝ち,勝つ喜びを覚えたのか,好走が続いていく。
そして初勝利から2戦目,通算9戦目のあやめ賞で,以後主戦となる秋山真一郎騎手と初コンビを組み,圧勝。2勝目を挙げる。
3走ほど勝ちきれないレースが続いたが,小倉代替開催となった阪神で900万下を卒業。オープン入りを果たす。
オープン初戦の小倉日経OP(京都代替),古馬と混じっての戦いだったが,差のない3着と健闘し,力を付けてきたことを感じさせた。

菊花賞トライアル・神戸新聞杯(GⅡ)。
血統的にも本番に出場したいカネトシガバナーは何とか権利を取りたい一戦。
1番人気は岡部騎手と新コンビを組むキングヘイロー。カネトシガバナーは離れた5番人気だった。
アグネスハヤテオーが作る流れに上手く乗り,キングヘイローをマークする形でレースを進める。
最終コーナーでキングヘイローに並びかかり直線へ向かうと,抵抗する同馬を,振り落とし先頭でゴール板を駆け抜けた。
三石川上牧場にとって,生産馬が初めて重賞を制した瞬間だった。

カネトシガバナーは,菊花賞こそ完敗だったものの,暮れの中京で愛知杯(GⅢ)を1番人気に応え快勝し,重賞2勝目を挙げた。
その後,芝での勝ちに見放されたものの,障害に転向し,才能を発揮。
東京ハイジャンプ(JGⅡ),阪神スプリングジャンプ(JGⅡ)と,芝と同じく2つのタイトルを手に入れた。
ラストランは,芝で最後の勝利を飾った愛知杯。もはや”らしさ”は見られなかったが無事にゴールイン。

2008年3月現在,日高スタリオンステーションにてけい用されている模様です。


競走成績

栗東 野村厩舎 牡・栗毛 アンバーシャダイ×カネトシクイン
58戦10勝 10-3-5-40 (障害含む)

主な競走成績

2003.12.13
中日新聞杯(GⅢ) 15着 ※引退レース
2003.4.19
中山グランドジャンプ(J.GⅠ) 4着
2003.3.15
阪神スプリングJ(J.GⅡ) 1着
2001.12.22
中山大障害(J.GⅠ) 競走中止
2001.7.22
小倉サマージャンプ(J.GⅢ) 9着 ※1番人気
2001.6.9
東京ハイジャンプ(J.GⅡ) 1着
2001.5.6
障害4歳以上未勝利 1着
1999.1.5
京都金杯(GⅢ) 3着
1998.12.13
愛知杯(GⅢ) 1着
1998.11.8
菊花賞(GⅠ) 8着
1998.9.20
神戸新聞杯(GⅡ) 1着
1998.7.25
北九州スポーツ杯(900万) 1着
1998.5.9
あやめ賞(500万) 1着
1998.3.22
4歳未勝利 1着 ※旧馬齢表記
1997.8.16
3歳新馬 6着 ※デビュー,旧馬齢表記

PLAY BACK

阪神スプリングジャンプ

中山グランドジャンプの前哨戦となる一戦。
前走・中山で行われた春麗ジャンプS(OP)で差のない競馬を見せ,地力をアピール。人気も2番人気に推された。
中団よりやや前でレースを運び,勝負所では平地力を活かして一気に先頭集団へ。直線は独走となり,後続に5馬身差をつける圧勝。
同馬の最後の勝利となった。

東京ハイジャンプ

障害に転向したカネトシガバナーは転向を圧勝で飾る。飛越の上手さは素人目にも群を抜いて上手く感じられた。
スタートから先頭を奪うと,あとは終始安定した飛越をみせる。東京の直線も関係なくそのまま逃げ切り勝ち。平地に続き,障害でも重賞を制覇しました。

愛知杯

菊花賞では8着に敗れたものの,父内国産馬限定のここでは力が一枚違った。人気も1番人気に。
前々でレースを運ぶと,直線では粘るメジロシャープを,追ってくるサクラエキスパードなどの追撃を振り切りゴールイン。
重賞2勝目を挙げました。

神戸新聞杯

菊花賞トライアル。夏に力をつけてきたカネトシガバナーにとって初の重賞挑戦。ダービー2着馬や後のGⅠ馬キングヘイローなど,なかなかのメンバーがそろった一戦となった。
道中はキングヘイローをマークする形で進め,4コーナーでは抜群の手応え。抵抗するキングヘイローを横目に直線抜け出しての鮮やかな勝利。
開業して10年,三石川上牧場に嬉しい嬉しい重賞初勝利をプレゼントしてくれました。